つらい頭痛の原因は?頭痛のタイプ別の対処法や原因を紹介します

つらい頭痛の原因は?頭痛のタイプ別の対処法や原因を紹介します

慢性的な頭痛に悩まされていませんか?

頭痛を一度でも経験したことのある方は多く、身近な病のひとつとして知られています。そのため、頭痛が起こっても軽く考えてしまい、放置する方も少なくありません。ただし頭痛の種類によっては、深刻な病気が背後に潜んでいる可能性があるので注意が必要です。

頭痛が起こる原因をご紹介しますので、自分自身の症状と照らし合わせてみてください。また、頭痛のタイプ別に、対処法もお伝えします。ぜひ最後まで目を通してください。

 

頭痛の種類は大きく3つに分けられる

頭痛には大きく分けて3つの種類があります。

 

です。いずれも一次性の頭痛で、ほかに要因となる病気がないにもかかわらず痛みを感じることが特徴です。3つの種類別に、症状を解説していきます。

 

片頭痛は吐き気があったりこめかみ周辺がズキズキと痛む症状

頭痛の種類 片頭痛
症状 ・頭の片側、もしくは両側が脈打つようにズキンズキンと痛む
・吐き気、嘔吐を伴うことがある
・光や音に過敏になる
痛みの度合い 強い痛みを感じる

 

ズキンズキンと脈打つような強い痛みが、頭の片側、もしくは両側に起こるのが片頭痛です。なかには目の前がチカチカしたり、目が回ったりするなどの症状が、前兆として現れる方もいらっしゃいます。

気持ち悪いといった症状を訴える方が多く、吐き気や嘔吐を伴うこともあり、日常に支障をきたす恐れがあります。発作的に強い痛みを感じたあとは、4~72時間ほど痛みが持続するケースもあり、家事や仕事を休まなくてはならない方もいらっしゃいます。

 

緊張型頭痛は頭全体が締め付けられるような症状

頭痛の種類 緊張型頭痛
症状

・後頭部やこめかみ、額に圧迫感や締めつけられるような痛みを感じる

・光や音に過敏になるケースもある

痛みの度合い 日常生活に支障をきたさない程度の痛み

 

頭全体をジワリジワリと締め付けられるような痛みを感じたら、緊張型頭痛かもしれません。

一次性の頭痛のなかでは、緊張型頭痛の割合がもっとも多いとされています。なかには光や音に過敏になる方もいらっしゃいますが、痛みの感じ方は日常生活に支障をきたさない程度です。

 

【注意】強烈な痛みは命にかかわる可能性もある

頭痛の種類 群発頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛
症状

目の奥に強い衝撃や痛みが、一定期間の間、毎日起こる

痛みの度合い 激痛

 

強烈で強い痛みを感じたら、群発頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛かもしれません。

目の奥に強い痛みを感じ、一定期間の間、集中して痛みが繰り返されます。睡眠中に起こることが多いとされており、激痛で眠れなくなることさえあります。

数日~3ヵ月ほどの間、強い頭痛が繰り返されたあとには痛みが起こらない時期がおとずれますが、また、群発期と呼ばれる頭痛の期間がはじまることが特徴です。なかには慢性的な頭痛に悩まされている方もおり、年中、群発期が続くケースもあります。

今まで感じたことのないような強烈な痛みは、命にかかわる可能性もあるので注意しましょう。「いつもの頭痛だから大丈夫」と過信せずに、少しでも違和感を覚えたら医療機関を受診することをおすすめします。

 

片頭痛・緊張性頭痛のそれぞれの原因

片頭痛と緊張性頭痛はどちらも、ほかに要因となる病気がない一次性の頭痛ですが、とある行動や時期が引き金となって、頭の痛みが引き起こされていることがわかっています。頭痛が起きるメカニズムについて、詳しくご紹介します。

 

片頭痛は脳の血管の不調によって引き起こされる

片頭痛が起こる原因は、はっきりとはわかっていませんが、脳の血管が拡張されることで三叉神経が刺激され、放出された炎症物質によって、さらに血管が拡張されて片頭痛が起こる仕組みです。

脳の血管を拡張する引き金となるのは、ストレス・寝過ぎ・寝不足・女性ホルモンの変動・空腹・疲労・光や音の強い刺激とされています。片頭痛を起こしやすい方は、引き金になりうる行動をできるだけ避けるように心がけましょう。

また近年では、コロナ禍が原因となり、片頭痛が起きるケースが増えてきています。

テレワークが増えたことで夫婦仲が悪くなり、ストレスから言い争いが起きて、片頭痛をもたらすケースも少なくありません。外出が制限されていることから、友人や知人と話をする機会が減ることも、精神を安定させる働きのあるセロトニンを減少させることとなり、片頭痛の要因となりえます。

 

緊張性頭痛は顔周りの筋肉の緊張によって引き起こされる

緊張性頭痛は、頭の横の筋肉や肩・首の筋肉がこわばることで起こる頭痛です。筋肉が緊張してこわばることで血流が悪くなり、筋肉内にたまった老廃物が神経系を刺激することで、痛みを生じます。

心の不調から筋肉がこわばることもあり、精神的なストレスが引き金になることも少なくありません。またデスクワークなどで長時間同じ姿勢でい続けている方も、眼精疲労などによって、緊張性頭痛が起こりやすくなっています。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、家にこもりがちになることで筋力が低下し、緊張性頭痛を引き起きすこともあります。家の中でもできるストレッチやトレーニングを行って、筋力低下を防止しましょう。

 

自宅でできる片頭痛・緊張性頭痛の対処法

自宅で急な頭痛を感じたときのために、対処法をご紹介します。

ただし対処法の効果には個人差があるので、効き目を感じられない方もいらっしゃいます。また通常の頭痛とは異なる違和感がある場合には、すぐに専門医に相談をしましょう。

 

片頭痛の場合は患部を冷やそう

片頭痛の場合は、頭を冷やすことで痛みがやわらぐことがあります。

患部を冷やすと炎症物質が抑えられ、血管が収縮して痛みが軽減されます。一方で入浴やマッサージなどは血管を拡張させるので、痛みが増すことになり逆効果です。

また痛みの最中に体を動かすことで、さらに痛みが増幅します。静かで暗い場所で横になり、安静にしましょう。そしてカフェインの過剰摂取は頭痛の引き金になりかねないので、注意が必要です。

 

緊張型頭痛の場合は温めて血行を良くしよう

片頭痛を起こしたケースとは真逆で、温めて血行を良くすることで痛みが軽減することがあります。マッサージを行ったり、患部に蒸しタオルを当てたり、半身浴などで温めるなどして、首、肩の筋肉のこりを取り、血液の流れを良くしましょう。

また緊張型頭痛は、心の不調などの精神ストレスが原因となって痛みを誘発することがあります。ストレスを感じやすい場所にいるのなら、その場を離れることをおすすめします。早めの気分転換が重要です。

 

頭痛薬の飲みすぎに注意!

突然の頭痛に便利なのが、鎮痛剤です。

薬局などでもかんたんに手に入るので、自宅やバッグのなかに常備している方も多いのではないでしょうか。痛み止めを飲むことで、頭痛をやわらげることができます。ただし、使い過ぎや乱用は、体調に影響を及ぼす可能性があるので止めましょう。

たまに起こる頭痛なら問題ありませんが、頻繁に頭痛を経験している方が、その都度、痛み止めを飲み続けると、効果が効きづらくなってしまうことがあります。またかえって頭痛の症状が重くなるケースもあるので、使い過ぎには注意が必要です。

 

まとめ

頭痛の種類や起こるメカニズムについてご紹介しました。

また頭痛が起きたときの対処法もお伝えしています。ただし、対処法は治療方法として推奨している方法ではありません。また効き目には個人差があり、なかには効果を実感できない方もいらっしゃいますので、ご注意ください。

一時的な頭痛である片頭痛や緊張型頭痛が起こると強い痛みを感じることがあり、日常生活に支障をきたす可能性があります。痛みに慣れてしまっている方は常備薬を飲むなどして対処することも多いと思いますが、通常とは違う激しい痛みを感じたり、痛みがなかなか消えなかったりする場合には注意が必要です。深刻な病が背後に潜んでいる可能性があるので、自己判断せずに治療機関へ行きましょう。

近年、新型コロナウイルスの感染拡大によって誰しもがストレスを抱えやすい状況が続いていますが、気持ちをリフレッシュさせて、頭痛を予防しましょう。

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