
猫背の人を見かけるとどう思いますか?ほとんどの人が実際の年齢よりも老けてみえると思います。
逆にお年寄りでも背筋がピンと伸びている人を見ると「若々しいな」という印象を抱きますよね。このように猫背を改善することで、老けて見えていた印象を若々しい印象にガラッと変えることができるのです。
そこで、今回は猫背になってしまう原因から猫背にならないようにする簡単ストレッチ法まで詳しく解説していきます。
あなたは猫背?壁を使った簡単セルフチェック!
まずはあなた自身が猫背になっているのかをチェックしてみましょう。このセルフチェックは、壁さえあればどこでも実践することができるので、ぜひチェックしてみてください。
<猫背セルフチェックのやり方>
①壁の前に立つ
②頭、背中、お尻、かかとの4点を壁にくっつける
猫背ではなく正常であれば、頭・背中・お尻が壁にぴったりくっつきます。また、壁と腰の間に片手が入らないというのも猫背の大きな特徴になります。
さらにこのセルフチェックをするときに、背中やお尻などを壁から話した方が楽だと思った方は「猫背予備軍」の可能性が非常に高いです。
猫背になってしまう原因は?
猫背になってしまう原因は、日常生活の中にたくさんあります。そこで、猫背になってしまう具体的な原因をご紹介します。
同じ姿勢で長時間座って作業をする
長時間同じ姿勢のまま作業をしてしまうと、肩が内側に入った前かがみの状態になります。さらに身体は長時間同じ姿勢を保つことが難しく、楽な姿勢を求めてイスに浅く座って背もたれにもたれかかってしまうことで猫背になってしまうのです。
たとえば、デスクワークの仕事を朝から夜までずっとしている人は気をつけてください。長時間のデスクワークを日常的に行わないといけない人は、数時間に1〜2回ほど席を立って全身のストレッチを行いましょう。
全身をほぐすことで、猫背にならないような姿勢を保つことができます。
スマホや手持ちゲームを長時間やる
従来は、猫背になる主な原因はパソコンなどによるものが多かったのですが、最近はスマートフォンや携帯用ゲームが猫背の原因になることがあります。
というのも、スマートフォンや携帯用ゲーム機を長時間使用していると画面を覗き込むように首が前傾になった姿勢をとってしまうからです。
このような前傾姿勢が習慣化すると、先ほど述べた理由と同様に猫背を引き起こす原因となります。
猫背で睡眠の質に影響が出る!
意外かもしれませんが、猫背は睡眠にも悪影響を与えます。理由としては、猫背で前かがみの姿勢が癖になってしまうと、肺を圧迫して体の中に空気を十分取り込めなくなるからです。そのため、寝ている間に一種の酸欠状態となり疲れやすい体になってしまいます。
また、肩こりや首こりも悪化しやすくなるのでより睡眠の質は下がってしまうのです。
猫背改善のメリットとは?
猫背を改善させることは、ただ姿勢をよく見せるだけではなく健康にも良い影響を与えてくれるのです。ここでは、猫背を改善させるメリットを3つご紹介します。
姿勢が良くなり若々しくみえる
先ほども述べましたが、猫背は明らかに姿勢が悪くみえるので実年齢よりも老けて見えてしまいます。なので、猫背を改善することで自然と胸を張った姿勢を保つことができるため、正しい姿勢だけでも若々しく見せることができるでしょう。
周りからの印象が良くなる
猫背を改善することで周りからの印象も良くなります。というのも、猫背はとてもだらしなく見えてしまうので、周りからの印象が悪くなりがちです。
ですが、猫背ではなくなると顔が前を向き、アゴを引いた姿勢をキープできるので周りから非常に良い印象を与えることができるようになります。
体調不良が改善される
猫背を改善させる大きなメリットは、体調不良を改善できるという点です。猫背になっていると、肩こり・頭痛・腰痛・慢性疲労・便秘などさまざまな箇所に負担がかかってしまいます。
なので、猫背を治して良い姿勢になるというのはいいのですが、体が資本となる社会人にとって「体調回復」はとても重要です。
猫背改善のためのストレッチ法3つ
猫背改善をするメリットがある程度わかったところで、今すぐにでも実践できる猫背改善ストレッチをご紹介します。とくに特別な器具などは必要なく、タオルや自宅にある椅子などを利用するだけで効果的なストレッチをすることが可能です。
①寝たままタオルでストレッチ
まず1つめは、タオルを使ったストレッチです。
ストレッチのやり方は以下のとおりなので、参考にやってみてください。
<寝たままタオルのストレッチ法>
①丸めたタオルを腰に置き仰向けに寝る
②足を伸ばして親指をくっつけ、万歳の状態で手のひらを重ねる
③5分間その状態をキープ
ただし、腰に痛みが出たりする場合は、無理はせず整体などで診てもらうようにしましょう。
②骨盤ゆさゆさ体操
2つめは、骨盤の位置を補正する「骨盤ゆさゆさ体操」です。
猫背になってしまっている場合は、背筋が曲がっているというよりも骨盤の位置が悪いことで改善されないことがあります。なので、骨盤ゆさゆさ体操をして骨盤の位置を戻していきましょう。
<骨盤ゆさゆさ体操>
①へその向きが真正面にくるように座る
②頭の位置をできるだけ変えないように意識しながら右のお尻を椅子の座面からほんの少し持ち上げ、ゆっくり降ろす
③左も同様に行い、交互に10回ずつくらい繰り返します
ちなみに持ち上げたお尻と同じ側の肘を骨盤につけるようにすると、背骨の稼働も促されるのでより高い効果が期待できます。
③首のストレッチ
猫背になったときに1番負担がかかるのが、首と腰です。正しい首のストレッチを行い、全身の姿勢を良くしていきましょう。
<首のストレッチ>
①椅子に浅く腰掛け、顎を引く
②頭頂部を上に引っ張られるようなイメージで背筋を伸ばす
③背筋を伸ばしたままの姿勢で5秒間ほどキープ
顎をしっかり引くことで、自然と背筋も伸びるようになります。
猫背にならないために意識したい3つのこと
最後に猫背にならないようにするために意識するべきことをご紹介します。
普段からしっかりと意識することで、猫背予防につながるのでぜひ実践してみてください。
①正しい座り姿勢で仕事をしよう
正しい座り方のポイントは以下の7つです。
・椅子に座るときは、前かがみでお尻を1番後ろまで引く
・アゴを引き、背筋を伸ばす
・肩の力を抜きリラックスする
・椅子に肘掛けがある場合は、肘を肘掛けに置き90°になるようにする
・膝が股関節と平行またはわずかに高くなるようにする
・机と椅子の間が開きすぎないようにする
②スマホの画面は胸より高く持ってこよう
スマートフォンを使うときは、無意識に下を向いた姿勢になり猫背になってしまいがちです。なので、意識的にスマートフォンの画面を胸よりも高い位置に持っていきましょう。
スマートフォンの位置が変わることで、自然と顎を引いた正しい姿勢を保つことができます。
③仰向けで寝る習慣をつけよう
仰向けで寝ることで、肩の筋肉への負担を減らし、肩が丸まる癖を防ぐことが可能です。また、意識的に仰向けで寝ることで、布団の中で丸まって寝てしまうことも防ぐことができます。
まとめ
今回は、猫背を改善するためのストレッチ法から原因まで解説しました。
とくに猫背は、姿勢などの見た目だけでなく、呼吸器系など健康にも害を及ぼす可能性があります。なので、今回ご紹介したストレッチ方法と猫背にならないための対処法を実践してみてくださいね。
ちなみになかなか改善されない場合は、整体や整骨院で診断してもらうのもおすすめです。