
口角があがっている人の笑顔は、魅力的です。明るい印象を持たれやすくなり、まわりの人を自然と笑顔にします。ただし口角は顔まわりの筋肉が衰えると、だんだん下がってきてしまうものです。
記事では、口角がさがる原因と対処法をご紹介します。「口角をあげて、印象を良くしたいな」と、感じていらっしゃる方は、ぜひ参考になさってください。
口角を上げるには?
口角とは、上のくちびると下のくちびるが重なる場所のことを言います。口角があがっていると、男女問わず顔が引き締まって見えるので、若々しいイメージを与えることもできます。
口角をあげるためには、まず口角がさがってしまう理由を知りましょう。次の項目で詳しくご紹介します。
口角が下がる3つの原因
「最近、口角がさがってきたな」と、感じていらっしゃる方は、次のような原因が考えられます。口角がさがるとは、顔まわりの筋肉の衰えているということです。どうして筋肉が低下しているのかを解説いたします。
加齢による筋肉の衰え
顔まわりの筋肉は、加齢によって衰えていきます。
口角があがった状態をキープするためには、顔まわりの筋力が欠かせません。ですが、鍛えずにそのままにしておくことで、年齢を重ねるごとに、だんだんと弱ってきてしまうものです。
表情筋と呼ばれる口輪筋や口角挙筋、咀嚼筋である翼突筋、頸部にある広頚筋を鍛えることで、口角をあげるための筋力をアップさせることができます。
咀嚼回数が少ない
食事の際に、よく噛んで食べていらっしゃいますか?
咀嚼回数が少ない方や、やわらかい食べ物を好んで食べていらっしゃる方は、噛む回数が少ないことが原因で、顔まわりの筋肉が衰えやすくなっているので要注意です。
あがった口角を維持するためには、口輪筋、翼突筋を鍛えることが欠かせません。噛む回数を増やし、できる限りかたい食べ物を食べるようにして、咀嚼回数を意識的に増やしましょう。
口呼吸をしている
一般的に、人は息をするときに、鼻呼吸するのが自然です。
ですが、マスクの着用や、花粉症などのアレルギー性鼻炎などが原因で、口呼吸になってしまっている場合があります。口呼吸により口が開いたままになると、あがった口角を維持する口輪筋が緩んでしまい、口角がさがる要因となります。
口角を上げる3つのメリット
「口角があがっていることで、何か意味があるの?」と、感じていらっしゃる方もいるかもしれません。口角がさがっている人と、あがっている人には、大きな差があります。
口角をあげる3つのメリットをご紹介しますので、ぜひご覧ください。
顔が引き締まって見える
口角があがっている状態では、さがっているときと比べて、顔が引き締まって見える効果があります。口角があがることで顔の筋肉が全体的に引きあがるため、引き締まった顔つきに見られるのです。
また頬が持ち上げられると小顔に見えることから、年齢よりも若く見られることもあり、他人からの印象が大きく変わるメリットがあります。
表情が明るくなる
口角があがっている人の笑顔は、元気で明るいイメージをもたらします。表情が明るくなることで、自然と表情が豊かになり、ほがらかな印象を相手に与えるでしょう。
特に初対面の人と接するときには、口角がさがっていると、相手に不機嫌なイメージを与えかねません。表情が明るい人とそうでない人とでは、印象が大きく異なります。
気持ちも明るくなるかも
口角があがり表情が明るくなることで、脳が勘違いして、気持ちも明るくなることがあります。笑顔には、緊張をやわらげたり、気分を高めたりする効果があるとの見解があります。口角があがっていることで、気持ちが前向きになるなど、精神面でメリットが得られるでしょう。
また気持ちが明るくなるとポジティブな感情が働くようになり、行動にも現れるようになります。相手への印象を変えるだけでなく、その場の雰囲気を良くする効果も得られるでしょう。
口角を上げる7つの方法
口角をあげるためには、顔まわりの筋肉を鍛えなくてはいけません。では、一体どのような方法で筋力をアップさせたらよいのでしょうか。
7つの方法をご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
食事の際によく噛もう
普段、何回くらい咀嚼をしていますか?「あまり噛まずに飲み込んでしまっている」という方もいらっしゃるかもしれません。
咀嚼回数を増やすことは、顔まわりの筋肉を鍛えることにつながります。食事の際には、よく噛むことを意識しましょう。ひとくちにつき、30回以上噛むことをおすすめします。
正しい姿勢をしよう
姿勢を正しくすることも、口角をあげるために欠かせない行動です。長時間のデスクワークなどで、パソコンの前で座ったままの状態だと、おのずと姿勢が悪くなってしまいます。
姿勢の悪さから首やあごが前に突き出されると、頸部にある広頚筋が縮む原因となります。すると口角が下へと引っ張られ、口角がだんだんとさがってくる要因につながるのです。
姿勢は自分自身で自覚しにくいものですが、背筋を伸ばし、正しい姿勢を心がけましょう。自分以外の人に姿勢のチェックをしてもらうことも、おすすめです。
笑顔を意識しよう
よく笑ったり、笑顔を意識したりすることで、表情筋などを鍛えることにつながります。
顔まわりの筋力アップのために、意識的に口角をあげるようにしましょう。人と話す機会を増やしたり、ポジティブな会話を心がけたりすることもおすすめです。
笑顔をあまりつくらずに、ずっと無表情でいると表情筋が衰えがちになります。口角がさがりやすくなるだけでなく、頬のたるみなどにもつながる可能性があるので、注意しましょう。
自宅でできるトレーニングをやってみる
自宅で気軽に、口角をあげるためのトレーニングをすることができます。
- 閉じた口の中で、舌先を歯と唇の間のすきまに入れ込み、ぐるりと一周させる。
- 口の空気を左右交互に移動させて、頬を膨らませる。30秒ほど繰り返す。
- きれいな割りばしを加え、口の両端をあげて「い」の形を30秒間キープする。
上記の方法で、口角をあげるためのトレーニングをしてみましょう。特に、舌の出し入れ時には大きな筋肉を使うため、舌を意識して動かすと筋肉がつく可能性が高まります。
トレーニングは毎日行うことで、効果が得られやすくなるものです。普段の生活で無理せずできる、自分に合ったトレーニングを見つけましょう。
美顔器を使う
頬のリフトアップを促したり、表情筋を鍛えたりするための美顔器やグッズが市販されています。家庭で気軽に使えることから、一度でも購入して使用した経験のある方は、多いのではないでしょうか。
シワを予防したり、顔まわりの筋肉を刺激したりする効果がありますが、効き目には個人差があります。また誤った使用方法、使用回数が不足することで思うような効果を得られない可能性もあります。
美顔器の購入を検討していらっしゃる方は、自分自身にあっているかを見極めることが必要です。口コミサイトで情報を集めたり、取扱店舗で実際に体験したりするなどしてから購入しましょう。
エステやサロンを利用する
エステやサロンに通うことにより、プロの手技で口角をアップさせることができます。家庭用美顔器やトレーニングによるセルフケアよりも効率がよいので、効き目を実感したい場合におすすめです。
またエステティシャンによるカウンセリングが行われることから、自分自身にあったプログラムを組んでもらうことも可能です。相談は無料で行われることも多いので、気になるエステやサロンがあれば問い合わせてみましょう。
整形
整形することで、口角をあげることが可能です。
費用がかさみ、敷居の高いイメージがぬぐえない整形ですが「口角がさがっていることが、辛くて仕方がない」といった深刻な悩みを抱えている場合に、効果的です。口角をあげるための方法のひとつであることを、知っておいてください。
まとめ
口角をあげることで得られるメリットやトレーニング方法についてご紹介しました。口角があがっていることで表情が明るくなり、他人への印象が変わります。多くの利点があるので、口角をあげるように意識して生活してみてください。
口角をあげるための方法をご紹介しましたが、治療方法とは異なり、推奨しているわけではありません。また効果には個人差があるのでご注意ください。激しい痛みを感じた場合にはすぐに止めましょう。普段の生活の中で無理せずにできる、自分にあったトレーニングを見つけて、実践することをおすすめします。