
「何だか足が痛い、靴がうまく入らない」など悩んでいる方は多いでしょう。外反母趾になってしまうとどのように治療すれば良いのかわからないですね。
そこで今回の記事では、外反母趾になる原因と予防法、なってしまった時の対策をご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね!
外反母趾とは
外反母趾という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。
外反母趾というのは、足の指が「く」の字に曲がる状態のことをいいます。詳しくいうと、親指が人差し指に曲がった状態です。くの字に曲がってしまうと、その曲がった部分が痛むことがあります。
裸足の状態だと痛むことは少ないですが、靴を履くとかなり痛みます。外反母趾はどちらかといえば、女性の方がなりやすいでしょう。なぜなら、女性はヒールの高い靴やつま先がとがった靴を履くことが多いからです。
外反母趾の原因は?
外反母趾は合わない靴を履くことが原因のことが多いでしょう。例えば、パンプスのように先のとがった靴や、小さな靴を履いていると足の指が変形します。
しかし、小さな子供や男性も外反母趾になってしまうことがあるのです。外反母趾は靴によってなってしまうだけでなく、足の幅が広がることも原因だといわれています。
足の指はなぜ広がるのでしょう。それは、足にある「横アーチ」というものが低くなることで起こってしまいます。足の甲には、長い骨が5本あります。この「横アーチ」というものが低下してしまうと、それぞれの骨と骨の間が広がり、足の幅も広がってしまいます。
このように足が広がってしまった状態は「開張足」と呼ばれています。
「開張足」というのは外反母趾になる一歩手前の状態です。足の指の形が変わりやすい状態になってしまいます。高いヒールの靴やつま先がとがっていない靴をはいているのに、外反母趾になった人は「開張足」になってしまったことが原因だと考えられます。
靴による圧迫
外反母趾の原因に「靴」がありました。
小さめの靴やヒールの高い靴は外反母趾になる一番の原因です。ヒールの高い靴は足のつま先に体重が集中します。そうなると足が横に広がってしまうのです。
また、ヒールの靴は先がとがっているものだと足が圧迫されてしまいます。そうなると、足の親指が圧迫により変形してしまいます。その結果、外反母趾が起こってしまいます。
歩き方が正しくない
正しい歩き方というのは、地面に足をつけるときにかかとからつけるようにします。
そして、徐々につま先をつけるという感じです。正しい歩き方をしないと外反母趾につながってしまいます。足全体をペタンとつけ、歩くような「ペタペタとした歩き方」外反母趾につながってしまいます。足裏の筋力が弱くなってしまうことも原因といわれています。
ペタペタとした歩き方は足の筋力をあまり使わない歩き方です。そのため、足の筋力の低下、や指の変形にもつながり、外反母趾になる可能性が高まってしまいます。
遺伝によるもの
ハイヒールや先がとがった靴が原因で起こるのが最も多い外反母趾ですが、靴を履いていなくても外反母趾になってしまう方がいます。実は遺伝が原因なのです。外反母趾自体が遺伝するということはありませんが、外反母趾になりやすい体質というのは遺伝してしまうのです。
外反母趾になりやすい体質の方がハイヒールなどの靴を長い時間はくと、症状がひどくなる可能性が高まってしまいます。ハイヒール自体は外反母趾の原因ではありません。しかし、自分の足に合わない靴を履いていると、外反母趾はひどくなっていきます。
つらい痛みを感じた時の応急処置
外反母趾になってしまうと、親指の付け根や指の曲がった部分が靴に当たり、痛むでしょう。
痛みがひどい場合は、患部を冷やしたり、履いている靴を変えたり、市販のサポーターを利用するなど、試してみると良いでしょう。自分でできる応急処置の方法を紹介します。
市販のサポーターを使う
サポーターや指の間に挟むシリコン素材のものなど、外反母趾の時に役立つものがドラッグストアで販売しています。このようなものを着けることで、痛みが和らぐこともあるでしょう。使ってみることをおすすめします。
しかし、サポーターなどは外反母趾を改善させるものではありません。足の筋肉の働きを弱くしてしまうこともあるので、長い時間使用するのはおすすめしません。「どうしても痛みがひどい時」などに使うのみにしましょう。
患部を冷やす
痛みがある部分は冷やすと和らぐといいます。
患部が熱いときは、冷やすことがおすすめです。冷たい湿布は、痛みを沈めてくれることもあります。
痛みがひどい時は冷やしてみると良いでしょう。反対に温めてしまうと痛みがひどくなってしまうこともあります。痛みが強いときは、温めることは避けましょう。
外反母趾の改善を促す5つの方法
外反母趾は、軽いものから重いものまであり、症状や痛みも異なってきます。
放っておいてる方で、もうあきらめている方も自分で取り組むことのできる方法を試してみましょう。すぐには痛みがなくすことができなくても、痛みが軽くなったり日常生活に支障が少なくなったりします。
適切な靴を選ぶ
外反母趾の予防をするためには、「ヒールが低めの靴を履く・足の指を圧迫しない靴を履く・サイズが合っているものを履く・柔らかい素材のものを選ぶ」など心掛けましょう。
外反母趾になっていると、患部が靴に当たると痛みが大きくなってしまいます。自分に合うものを履くというのは、外反母趾の痛みを和らげたり、骨の形が変わるのを防ぐことができるでしょう。
おすすめの靴は、幅にゆとりがあり足の甲やかかとがしっかりと固定されているものです。ヒールは少しだけならあると良いでしょう。
はだしの時間を増やす
外反母趾の予防法として靴をはかない時間を多く作るということです。
はだしでいる時間を増やしてみましょう。靴下を履いてしまうと足が刺激を受けなくなってしまうのです、足の筋力や機能が弱くなってしまいます。自宅で過ごしている時間は裸足で過ごすことをおすすめします。
正しい歩き方を身につける
歩き方が正しくないと外反母趾になりやすくなります。
たとえば、すり足のような歩き方をしてしまうと、この歩き方のクセが原因で外反母趾になることがあるでしょう。足は普段使わないと筋力が衰えてしまいます。
底が柔らかい靴や、圧迫感のある靴をはいていると足の力が弱くなります。そのため、扁平足になってしまうことがあるでしょう。扁平足になってしまうと、親指に負荷がかかり、親指が変形します。それが外反母趾の原因となってしまいます。
自宅で簡単に出来るストレッチをする
外反母趾の予防として、足裏や足の指を使うストレッチを試してみましょう。
例えば「足ジャンケン」や「タオルギャザー」などです。
「足ジャンケン」はその名の通り、足の指でジャンケンをすることです。「タオルギャザー」というのは床の上にタオルを置き、足の指でギャザーを作るように動かすことです。これらは足裏に刺激を与えることできます。外反母趾の予防には、足全体に刺激を与えることが大切なのです。
整形外科で相談
外反母趾が気になる方は早めに整形外科で相談してみましょう。
放っておくと外反母趾は悪化してしまいます。痛みが気になる場合は専門機関を受診するのが良いでしょう。
症状によりますが、手術をしない施術法(保存的両方)もあり、症状の悪化をおさえることができます。一度、医師に相談してみましょう。
手術したくない人は整骨院を受診しよう
「外反母趾になったら整形外科を受診」と考えがちですが、最近では、整骨院でも積極的に外反母趾の施術を行っています。外反母趾の痛みを緩和するメニューを取り入れているところもあるくらいです。
外反母趾は放置すると痛みが強くなります。症状が進んでいくと、日常生活が困難になってしまうこともあるので、骨のプロである整骨院で、外反母趾の施術をおこなってもらいましょう。
まとめ
外反母趾は予防できるものです。予防のポイントは正しい歩き方をする・自分に合うくつを選ぶ・足をしっかりと使うということです。日頃から意識していると外反母趾にもなりにくいでしょう。
足の痛みや違和感を感じたら、すでに進行している場合もあります。
そのようにならないためにも、足を常にチェックしておきましょう。例えば、お風呂で足を洗う際に常に見るようにするのも良いでしょう。外反母趾は自然に治るのは難しいので、歩くのに支障があるくらいなら、専門の医療機関や整骨院で治療を受けましょう。ひどくなってしまう前に早めに対処することをおすすめします。