
「季節に関係なく、いつでも手足が冷たい」「寒い時期は一度身体が冷えると温まりにくい」そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。季節を問わず手足が冷たい方は、末端冷え性かもしれません!
そこで本記事では、末端冷え性かどうか判断するためのチェックリストや末端冷え性の原因・改善方法についてお伝えしていきます。手足の冷えでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
あなたは何個当てはまる?冷え性チェックリスト
自分が末端冷え性かどうかわからないという方もいらっしゃるかと思います。以下に16のチェック項目を用意しましたので、いくつ当てはまるか確認してみてください!チェックの数が多いほど、末端冷え性であると考えられます。
・寒くはないが手足が冷たい
・布団に入っても手足が温まりにくく眠れない
・お風呂から上がってすぐに手足が冷える
・厚着をしていても冷えやすい
・エアコンや冷房ですぐに冷える
・便秘や下痢になりやすい
・唇が紫気味
・ダイエットで痩せにくい
・汗が出にくい
・睡眠の質が低い
・肩こりや頭痛を起こしやすい
・むくみやすい
・胃腸が弱い
・トイレが近い
・日常的に血圧が低く貧血気味
・(女性の場合)月経不順、月経痛、PMSがある
厄介な末端冷え性の原因3つ
末端冷え性は、自律神経が乱れることで起こる症状です。本来であれば、体温を調整する役割のある自律神経が乱れてしまうことで、血のめぐりが悪くなります。
自律神経がうまく働かなくなる原因は、日々の生活の中にあるんです。そこで、末端冷え性につながる主な原因を3つご紹介していきます。
①不規則な生活
ひとつ目の原因は、不規則な生活です。生活リズムが不規則になることで、自律神経がうまく働かなくなってしまいます。
とくに、自律神経に大きな影響を与えるのが食生活。食べたものから作られるエネルギーの 75%が熱になり、体温を維持するために使われます。
ただし、食べ物から作られる熱は胃腸で消化するときにも使われるため 、食べ物自体の温度も重要です。
②筋肉の衰え
筋肉の衰えも原因のひとつです。筋肉が動くことで血液を身体中に行き渡らせ、全身を温めます。 つまり、筋肉には熱を作り出す働きがあるのです。
ですので、運動不足により筋肉量が衰えてしまっていると、熱を生み出す力が弱くなってしまい冷え性の原因となります。
また、筋肉が少なく脂肪が多いのも問題です。脂肪は一度冷えてしまうと、あたたまりにくい性質なので体の冷えを引き起こしてしまいます。
③ストレス
3つ目の原因は、ストレスです。自律神経は活動しているときに働く「交感神経」とリラックスしているときに働く「副交感神経」の ストレスを感じることで、自律神経のバランスが崩れてしまうのです。
その結果、十分な血液が行き渡らず体が冷えてしまうのです。
末端冷え性の種類を紹介!
ひとくちに冷え性といっても、いくつかのタイプに分かれます。6つのタイプをご紹介しますので、ご自身がどれに当てはまるかチェックしてみてください。
①末端が冷えてしまうタイプ
手や足など体の末端が冷えるタイプです。血のめぐりが悪く手足まで血液が行き渡らないことで起こります。崩れた生活リズムや食生活が原因と考えられ、10代〜20代の若い女性に多くみられます。
②下半身が冷えてしまうタイプ
下半身のみが冷えるタイプです。姿勢の悪さで骨盤がゆがんでしまい、下半身の血行が悪くなることが原因だと考えられます。
③内臓が冷えてしまうタイプ
手や足などはあたたかいのに内臓が冷えてしまうタイプです。交感神経がうまく働かない人や腹部の手術をした人などに多くみられます。
手や足は冷たくないので冷え性だと気づかない人もいます。
④自律神経が乱れやすい体質
自律神経が乱れてしまい、血流が悪くなることで体が冷えてしまうタイプです。ストレスなどで自律神経の働きが悪くなり体温の調節がうまくできなくなってしまいます。 冷え以外にも、イライラしたり疲れがとれないなどの症状もみられるのが特徴です。
⑤鉄分が不足しやすい体質
鉄分が不足することで貧血を起こし体が冷えるタイプです。鉄分が不足すると、酸素を運ぶ力が弱くなってしまいます。 熱をつくるための酸素が体全体にとどかず、冷えの原因となってしまうのです。
⑥ホルモンバランスが乱れやすくなる体質
ホルモンバランスの影響で体が冷えてしまうタイプです。ホルモンのバランスが崩れ、自律神経が乱れてしまうことで血のめぐりが悪くなってしまいます。 とくに、女性ホルモンの分泌が減る更年期によくみられる症状です。
冷え性を放っておくと深刻なトラブルになる可能性も!
冷え性を放置してしまうと、以下のような他のトラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。
・肩こり
・腰痛
・むくみ
・抜け毛
・だるさ
・食欲不振
・便秘
・下痢
末端冷え性を改善する4つの方法を紹介!
ここまでで、末端冷え性の原因や種類についてお伝えしました。冷え性だと自覚できても、どう対策すれば良いのかわからないと放置してしまう方も多くいます。 そこで、具体的な3つの改善方法をご紹介!冷えに悩んでいる方はすぐに試してみてください。
①シャワーだけはダメ!湯船に浸かろう
まず、普段から湯船に浸かる習慣をつけてください。仕事で帰りが遅くなると、つい面倒に感じてしまいサッとシャワーだけで済ませてしまいがちですよね。しかし、シャワーだけでは体の表面しかあたたまりません。
冷え性を改善するには体の芯から温める必要があります。温めるポイントは、「喉・肩甲骨周り・太もも・肩」の4箇所です。
②簡単!大きな関節を動かしてポカポカに
体の中でも大きな関節を動かすと、血の流れがよくなります。簡単にできるストレッチを2つご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
1つ目は手を組んで斜め前にぐっと伸ばしましょう。このときワキが伸びていることを感じながら行ってください。そのあとに、手を組んだまま頭の上に持っていき、てっぺんまできたらゆっくり両手を降ろしましょう。深呼吸をしながら行うとより効果的ですよ。
2つ目は両方の肩で大きな円をかくように、ぐるりと回しましょう。一方向だけではなく、前も後ろも何度か回してください。肩甲骨がしっかり動いていることを意識して行うのがおすすめです。
③甘いもの、冷たいものは控えた食事に
甘いものや冷たい飲食物は、体を冷やす原因になるので控えるようにしましょう。体を温める季節の野菜や、温かいご飯やスープを積極的に食べるようにしてみてください!
④1時間ごとにこまめに離席して軽い運動
座り仕事の方は、こまめに立ち上がり軽い運動を行うようにしましょう。同じ姿勢を長時間続けていると、血行不良を起こしてしまう恐れがあります。そのため、「末端冷え性」になりやすくなるとも言われています。
もしもあなたがオフィスで働いているのであれば、1時間ごとに離席して軽く身体を動かすようにしてみてください!
まとめ
冷え性は、体を冷やすだけではなく他の身体的トラブルに繋がってしまうことがあります。また、一度冷え性になってしまうと、長引いてしまう可能性が高いです。 いままで放置してしまっていた方は、今回お伝えした内容を参考に改善に向けて取り組んでみてください。